POEMS DE TEX.

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筑波 2009年08月10日(Mon)
毎日のアレに追われ、テキサスのアレは毎日研磨されつづけ、日々丸くなって丸くなって、逆にロールしてロールして、アレしてアレしてるうちに、まるで石が転がるような具合でこのテキサス、夏休みに突入したぜ


それはまるで、ガキだった頃、夏の帰り道に落ちてた石ころを蹴飛ばしながら歩いてたら、ある瞬間に転がった石がドブのフタとフタの間の手を差し込む為の穴んトコに、スポッと転がり落ちたような具合で、テキサスは夏休みに突入した

まるで、気がつかなかったぜ

スポッと夏休みに落ちた。


奇しくも夏休みの初日であった今日はつくばまで行ってきたぜ
当地へ遊びに行った人を迎えに行くのが目的だったがそれは名目で、隠されたテキサスのホントのつくば行きのテーマはテキサスがクルマに慣れることだった。
自身に課したミッション的には高速道路の上でクルマのタイヤをロールさせること。

クルマを買ってから今日まで毎日ちょこちょこ運転してんだが、つくば程の長距離は経験してなかったから高速道路をはじめて使ってみようと行ってきた

どーやって行くかなどーやって帰るかな。

そしてああ、まいにちクルマに乗る大義名分が欲しい
ああ、あそこなら行けるかな行けないかな

それと明日の現場もクルマで行こうかな停めるとこあるかな道は広いかな。



毎日、クルマのことしか考えてない。


クルマのタイヤは見事に滑らかに回転するね。
スルスルスルスルとよくもまあ見事に回転するね。
考えられない速度でロールしてるぜ

日々、テキサスはマイ・カーがロールしてる上に乗っかってロールしたみたいになって、まるでドブに落ちるように今日、夏休みに突入した


震度4の地震がさっきあった
その時テキサスは
ドブの中で吉野家の豚丼抱えながら揺れていた


今、夜中の2時前。
俺は今、ドブ休みのテキサス。
突然の豪雨がベランダの床を叩いてる

この分だとドブの水が溢れ出すぜ!
テキサスは、溢れ出した水に乗っかって海に行くだろう。

清濁混合

海は、清濁を併せ呑む

そしてテキサスがドブの中にいた痕跡なんか、太陽がアスファルトを焼いてくれるおかげですべて消滅されるだろう

人はそれを指してバカンスと言うだろう


なあ
わかってんのか

サマー・ベケイション・ベイベー!!


邂逅 2009年08月05日(Wed)
同僚のフランス人はチョイ悪風の波乗りで、宇宙が大好き。

宇宙人が大好き。

宇宙人に関する情報をいつも収集して、会うたびに仕入れた宇宙人情報を披露しそれに関する心中の考えを披瀝してくる。

先だって現場が一緒だった際にも仕入れたばかりのホットなニュースとして、イギリスの天才ハッカーがNASAやペンタゴンの機密に侵入して、そこで秘密の宇宙人情報を入手してそれを世間に漏洩してるというハナシを、昼休憩を30分延長してまでテキサスに教えてくれた。

興奮気味に語り続け、ハナシのシメに

「ア〜。一回でいいから宇宙人にアイタイナァ〜」

とシミジミと呟いてた。


いつも宇宙の話をしはじめると興奮を伴なった饒舌が止まらない。

「スゴイヨ〜!「マジダヨ?」「ヤバイネェ!」「アツイヨ!」「ヤバイヨ!」「ホントヨ!?」「アッツイヨ!!」

と感嘆をスゲーまくし立てられんだが、そのフランス人による宇宙人のハナシはテキサスとしてはいつも新鮮で楽しいんだが、いつもハナシを受けながらテキサス思ってることがある。

それはユーラシア大陸の西端にあるヨーロッパの国に住む白人が、ユーラシア大陸の東端にある海を越えたとこに横たわる島国にいて、そこに住むモンゴロイドに

「ア〜。一回でいいから宇宙人にアイタイナァ〜」

とかシミジミ呟いてるのが、もはやテキサス的にはかなりスゲー。

かなりスゲくてロマンチック



…イヴの子達は

晴れた日も

あめの夜も

寒くて死にそうな日も

暑くて死にそうな日も

あるいてあるいて

あるいてはやがて
バラバラに散らばって



イヴの子である兄弟達は

なんまんねんもかけてバラバラに移動して

兄弟達は

遠くに遠くに離ればなれ。



イヴの子達は

髪の色を変えながら

目の色を変えながら

カラダのカタチを変えながら

しゃべるコトバを変えながら

地球の表の隅々に

拡く拡くと、散らばった



カオを忘れた兄弟達は

時に愛しあったり

時にお互いをはげしく殺し合ったりしたが


それでも久しぶりに会った時なんか

「ア〜。一回でいいから宇宙人にアイタイナァ〜」


とか、つぶやいた


笑止 2009年08月04日(Tue)
山田さんをポエムスで扱うのは6月5日のポエムス以来2回目になっちまうんだが、前回は「笑顔」をテーマとして書いて笑顔についてソリッドに切り込んでいったんだが、その中で山田さんが、あ、山田さんっつーのは山田優氏だよ。そんで山田さんは山田さんのお母さんから徹底的なモデル教育を受けて作り笑いとかも幼い頃から訓練されててフツーのカオしてても口角が上がってます。みたいなことを彼女本人が言っててそのエピソードもポエムスで紹介し、併せて人間が持つ動物的な媚態とは何かっつーのをソリッドに纏め上げたんだが、そういえば昨日、その山田さんを見た。

町ですれ違ったんだけど、遠目から見てスゲーモデルみてーな人がいるなあと思って近くにきた時に顔を見たら山田さんだったんだけど、全然口角上がってなかった。
完全に真一文字、横一文字だったぜ。

完全に横一文字だったし、世の中の全ては敵みてーな雰囲気全開だった。あれはたぶん、まわりを警戒してのことだろうけど普段町にあのように警戒してる人をテキサスはあまり見ないもんで、逆にスゲー見ちゃうよね。
だって山田さん、タクシーを呼び止めようとしてたんだけど、後ろを振り向きもしないでタクシーに一瞥もくれず、カオを前方にやったまま右手をバッと車道側に出してたぜ

うおっ、スゲータクシーの止め方する人だな!
タクシー止めの段持ちの人かな?
とテキサス、思ったもの。


そんでそのタクシーは停まらなかったからヨロヨロと歩いてたんだけど、前方のバス停でバスを待ちながらしきりとこっちの様子を窺ってるプレカリアート丸だしの男(テキサス)をめちゃくちゃ警戒しながら歩いてたぜ。



テキサスはショックだったなあ。
なんだ、いつも口角が上がってるなんてウソじゃんか!
いついかなる時も作り笑顔を全方位に向かって放ち、世界に敵意無しアピールしてるんじゃなかったのか!
作り笑顔はプロフェッショナルの技だったか。


でも、まあそりゃそうだよな。

口角上げるの筋肉つかうもの。
筋肉つかったら疲れるもの。

みんなと一緒で必要な時に必要な分だけ笑顔を作るだけだよな。
みんなと一緒だよ。


でもテキサスは勝手ながら、山田さんはホントに作り笑いという媚態を極めた人だと思ってたんだけどなあ。



でもそういや、学生の時の友達で今は備前焼の職人になったスズキってのがいたんだけど、あいつ、いつも笑ってたなあ。
いつも笑い顔だった。
なんで笑ってんだ?ってテキサスが聞いたら笑いながら、オレ今笑ってる?(笑)ってよく言ってたもんだぜ。

山田さんの笑顔が凄みの効いたプロフェッショナルのソレってことがわかった今、笑顔No.1はスズキだな。

返り咲きで、No.1だな。


走狗 2009年08月03日(Mon)
今日は世田谷の深沢ハウスっつーとこに来てるぜ

深沢ハウスっつーのは東京ドーム0.85個分の敷地内に林立する、いわゆるセレブリティ、もしくはハイソサエティ、もしくはブルジョワジーが集うような高級集合住宅群だぜ

そんな中、近くの公園でプレカリアート丸だしのテキサスはひとり座して休憩してんだが、なんかランニング・コースがあるんだけど、なんかたくさんの人がランニングしてる

月曜日の昼日中からたくさんの人がランニングしてんだけどなんで?
なんでみんな働いてないで走ってんの?
まさかこのランニングしてる人達が全員プロのランニンガーなワケねえし、とにかくスゲーですよな


…ランニンガー共め

ホントは走んなくてもいいのに、月曜日から走っちゃってる者共め

よくもまあ、家で寝転がっててもいいのに、月曜の昼間から走ってしまう階層に到達されました。
羨ましいです。
テキサスも将来、月曜日に走らなくてもいいのに走る階層に行きたいです。


そんな妬みのマナコで走ってる人達を見渡してたら、本物のランニンガーを見つけたぜ
その彼はテキサスと同じブルー・カラーで作業服を着た運送業みたいなお兄さん、なにに急いてるかしんないがとにかく走ってる

あの人は月曜日で仕事だから業務上走らざるを得ない状況にあってランしてるんだ


ホントに走ってる。
輝きが違うぜ
他のランニンガーが走ることをそのものを目的として走ってんのに対してその彼の目的は荷物を運ぶこと。

汗の種類も違うだろう。

他のランニンガーも彼と一緒でビショビショだが、同じその汗でも輝きが違うのだ。
労働者の薄ら雲ったショワショワ系の輝きが違うだ。
ショワショワしてるのだ。
走る用の服ではないのだ。
作業服なのだ。
くすんだまま、光っている。

よもや彼のことをランニンガーとは呼ばないぜ


おれはランナーと呼ぶぜ


あ、やべえテキサスも休憩が終わったちまう!仕事の時間の時間だぜ!小走りで現場に戻らなきゃ

あくまでもテキサスは小走りだぜ!


成長 2009年08月02日(Sun)
昨日は江戸川花火大会でした

テキサスが駅まで歩いてる普段の道程が花火会場までの順路になってて、その道筋に居並ぶ商店が年に一度の書き入れどきを向かえたその熱狂に充てられテキサスも興奮し、大会が始まる時間が近付くにつれて徐々に多くの人が行列を為し、もう家の裏がぎゅうぎゅうになってんのを見てさらに興奮したが、そこはテキサス、地元民つーことで、お前らみてーなお上りさんとは違うんじゃい!どけどけ!こちとら地元民どすえ!わしは江戸川区民ぜよ!と居丈高な感じで道を逆走したりした。

んで花火を見た。

花火を見たっつーか、花火を見てるあの娘を見た
テキサス、彼女の浴衣姿を見るのが初めてだったんだ


花火に照らされ、瞬間瞬間パッと明るくなる彼女の表情を見逃さなかった

まだ、幼さの残るその横顔を。
、幼さの残るっつーか、今、まさに幼さないっつーか、まだ幼いとかのレベルじゃないんじゃねえ?みてーな段階で、ようやくなんか虫みたいな雰囲気から人間ぽくなってきたね。
あの娘、虫っぽい雰囲気から幼い人間みたくなってきたね


ホラ見てごらん

虫っぽい雰囲気から
幼い人間みたくなってきたね

見てごらんよ

虫っぽい雰囲気から
幼い人間みたくなってきたね

彼女、虫っぽかったのに
幼い人間みたくなってきたね