POEMS DE TEX.

よっしゃ！来た！俺達が近づいてんのか、ステージが近づいてんのか、まったくもって、ライブの時間が迫ってまいりました。ハラショー！ロックとステージとハラショーの交錯は一瞬だがミマゴウなかれ太陽からステージを繋ぐのは一本道の太陽ロードだ。あとはドゥーワッチワナドゥー勝手にしやがりタマエだ。明日は現場行くの何時からでも、いいんだってさ、そんなことでいいのかね。好きな音楽聞きながら仕事しよう。そんなら明日はジャマイカン・スタイルで家を出よう。そのまま終日巨大なボブマーリーに包まれよう
もうねるよ おやすみ

気が付いたら節分終わってたぜ。なんなら成田山にいって横綱朝青龍を含む人生の勝ち組達が高い所から下々に豆をぶちまけてんのをがむしゃらにキャッチするっつー乱痴気騒ぎに参加しようかとか思ってたんだけど、日程的に厳しかったぜ。テキサスはただただ上を見上げ、降ってくる豆をがむしゃらに、無心に掴み取りたかった。やがて心は真っ白になり、そして人より高く飛び、人より両手を広げ豆を取りたかったな。そうすることによってまるで明日の勝利に届きそうな気がしたから。握りそこねたあの小さな手、それは、あの娘の面影も掴み取れるような気がしたから。テキサスは豆を取っていたはずなのに、やがて豆になることだってできるだろうぜ。さらば青春の日々。テキサスのこの想いのカケラも、成田山の豆のカケラも、昨日降った雪が純白に覆ってしまえばいいのに

もう五、六年くらいまえになるのかな？その若者はすごくさわやかで、音楽好きで、いつも熱っぽく夢を語り、いつもポッケに本を差し込んでいた。二、三回バイトが一緒になり俺達は打ち解けて、今の生活や恋の話、そして将来のことをはなしたんだ。テキサスはバンドで、音楽で身を立てたいっつーこと。彼は、とりあえず金持ちになりたいと。そんでバイトの他に本業を持っててそれを足掛かりにのし上がる、みたいなことを言ってたっけな。しばらくたって彼が、知り合いがライブハウスを立ち上げるから、俺もやるんだが一緒に手伝ってくれないか？って話をテキサスにふってきた。おおそれは楽しそうだなと思って二つ返事で承諾した。でその立ち上げる人紹介するから待ち合わせしようっつうんで、指定した日に新宿の喫茶店にいったんだ。

しばらく彼とふたりで談笑して、しばらくしたんだけどもうひとりの人はこないし、彼もライブハウスの話をしてこない。そのうちなぜか当節流行りのヒーリングの話になり、なんかアイマスクがどうとかゴーグルがどうのこうのって話に及んだとき、おもむろに向こうの席で会話してたふたり組の男のうち、スーツをピシッと着こなした27、8のほうが俺達のテーブルにやってきて、テキサスが警戒心を抱く前に名刺を差し出しさわやかな笑顔で自己紹介をして、テキサス達のテーブルに着席した。その男は一連の無駄のない動きのまま手にしていた鞄から沢山のカタログをオモムロに取り出してそして………このカタログを見て欲しいんだけど…うん、まずはこの、ゴーグルの説明なんだけど………そのリラクゼーション効果は絶大でアメリカのこの機関紙でも………僕ももちろんもってるんだけど最高だよ！………33万円です…… うん、そのゴーグルを君が使ってもいいし、……人に売ってもいいんだよ……！ …それで今度はこっちの資料に目を通してもらいたいんだけど…………そう、こうなってるから君はお金が稼げるんだ………親がいて子がいて、ずっとつづくから… …救済処置… 君がまず損をすることはないよ…………

と、まったくもってハナハダねずみ講の勧誘だったがこのスーツの男はかなりのやり手だったぜ。マジ危なかった。ライブハウスがどうとか言いやがってテキサスを騙して連れて来た男に怒りを覚えるまえに、テキサス話術に取り込まれてポワ〜ンとしちまったかんな。はしょったけど、あいつはすごい上手だったと思うよ。多分、相手に合わせて攻めかたを変えてるんだと思うんだが、にっちもさっちもフリーターのテキサスに対しては、君は今のままでいいのかってノリで全面的に攻めてきてた。最初のほうは女の子が沢山いて楽しいよとか、そっち方面で攻めてたけどゲイのテキサスには当然通じないから中盤からゲイ見破られてそんな軽いノリは無くなって、最後のほうは、これは世間でいうネズミ講だっ、て言ってたかんね。ただ法律的には違法じゃないらしくて…………ホントに頑張れば、大金持ちになれるんだよ！……友達を無くす覚悟で…………僕も友達のほとんどを無くした。でもその覚悟で頑張って今はこのように………フェラーリのオーナー会…… ……ここに一本の線を引く、こっちからこっちは、いいも悪いもやってみなきゃわからん世界、こっちからこっちは今の君の境遇だよ、……… ……クーリング・オフもあるって言ってんのに、なにを躊躇してるんだ！やらなきゃわからないし、君は変わらないよ！やらなきゃわからない！って感じでグイグイきた。さあ、勇気を出してあといっぽ踏み出せ！って具合でだぜ
勇気を出せっ気合いを見せろみたいな感じになってあやうく勇気を振り絞り最後の一歩を踏み出そうとした時に気になって踏み止まったのは、さっきからカリカリカリカリ一生懸命にメモを取ってる、もうひとりの、バカのせいだ。先輩がテキサスを落としてる話術をメモってんだぜ。冷静になるじゃんターゲットになってる奴の目の前で落としテクのメモなんかとられると。で、キワまできてるテキサスに対してスーツの男は、あとはお前にまかせるってかんじで、席を離れて、最初にいた席に戻っていった。仕上げを任された男は、ホント素人もいいとこで、なにかひとこと喋りひとジェスチャー加えるごとに、嵐のようであった俺の心の荒波は、風のまったくないシンとした琵琶湖のようになっていってしまったもんだから、あー、今日はもう帰るぜ、この話は帰ってから考えるっつったらあの馬鹿 ………ああ！帰ったらダメ！間があくと冷静になちゃって気が変わるから………みてえなことを慌てて言いやがった。駄目だろう、ターゲットにそんなこと言っちゃあ。あとはさっき先輩がテキサスに言ってたようなことを繰り返してお茶を濁された感じになったテキサスは不愉快になり帰らせてもらったぜ。駄目よ、先輩のマネしたって駄目。あなた嘘言ってるもん。先輩はホントに友達無くして修羅みたいなネズミ講道を歩んでるの。あなたからは微塵もその気概が伝わらないわ。先輩の口まねしてるだけじゃダメ。裸になんないとテキサスは騙せないし乗せられないわフェラーリに乗せられないわ。あと言葉にリズムがないわ。言葉や文章ってあとから練習して身につけられそうだけどそうじゃないのよ、生まれながらのものなの。あなたには先輩にはあったキラビヤカな言葉のリズム感も無いわ。むいてないね。ネズミ講道。己を知り、人を知り、天命を知るの。自分がなにが出来るか、出来ないかをね。33万、安い授業料だったじゃない！ダイイチね、あなた人なんかだませっこないわよ。あなた素直ないい子だもの。

テキサスは今、俺のこの胸の疼き、この心の渇き、は一体なんだろう、そしてどの程度のもんだろうかと気になったんで、詩を書こうと思いました。思いつきませんでした。

小岩eM7に行ってきたぜ

今日はDJ MAD SINCHANGがスピンするって話は聞いてた。でライブの内容をMAD SINCHANGに聞いたら握り寿司をリーズナブルなお値段で食べられるって聞いたんで、小岩にすっとんでった。ライブハウスで、なんだかわからないけどたくさん寿司を食った！DJの人たちがミュージックをかけてる最中に寿司を食ってビール飲んで、バンドもひとくみ演奏して、非常に、なんかこう、テキサスはテンパッた感じになりました。あれもこれも、しなきゃいけない、なんかしんねえけどMAD SINCHANGはバットマンのかっこしてたから写メールとらなきゃいけない、そんで、全てを堪能しなきゃいけない、みたいな感じになりました。最後はとりあえず寿司食っとけみたいな感じになりました。

寿司か、寿司は斬新だよなあ、月一とかになんねえかな。なんかしまいには、風呂とか焚きそうだよ。

Show 　Band
Drink　飲み放題
Food　 お寿司
風呂 　有ります

みたいな