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あ、思い出した。
その子の名前はアシュリー。
カナダのどっかの子。
テキサスもテレビで何回か見たことあるから、みんなの中にも知ってる人も多いと思う。
その子が抱える難病っつーのは、先天的な病気で700万人にひとりがかかるみたいな極めて、稀な病で、症状っつーのは、肉体の老化スピードが常人より10倍早いみたいな症状らしい。
つまり、早死にが生まれた時から、目で見ても確認できるくらい、決定付けられている病だ。
なんとも不幸なハナシだと思う?
その病にかかる人達の寿命は長くても13〜14才だって。
我々(日本人)の平均寿命は80才を越えている。
その感覚で捉えたら、やっぱり不幸なハナシだと思うんだよな
だけど、そうとも限らないよな。
そのアシュリーって子が言ってたんだけど
インタビュアーの
「アシュリー、あなたはなんでそんなに前向きに生きてるんですか」
みたいな、問いに
「文句を言うほど、人生は悪いものじゃない」
みたいなこと言ってた。
これはね、ほんとにテキサスは素晴らしい言葉だと思う。
アシュリーは今年の4月に17才の短い生涯を閉じた。
我等の感覚からすればね、やっぱり短いでしょう
その素晴らしいってテキサスが思うのはね、なにもそのアシュリーが短い生涯を力いっぱい文句も言わずに生きたから素晴らしいと言ってるじゃないんだ
どーゆうことかっつーと、我々とアシュリーの間になんの違いがあるっつーんだと思うぜ。
なんも違いはない。
我々っつーか、俺ね。
俺とアシュリーに違いなんかない。
テキサスは、死ぬ。
それは明日かもしれないし50年後かもしれないが、とにかく、死ぬ。
なにか違いがあんのかと思う。
なにも違いなんかないと思う。
短い長いなんか、なんの問題にもならない
アシュリーが何故、かわいそうに感じるかっつったら、まわりの人間より早く死ぬのが確定してるからであって、みんなが20才までにだいたい死んじゃうて感じなら別に不幸なことでもかわいそうなことでもなんでもない。
一般的な概念から外れてっから不幸に見えるってだけだろう。
俺らだって今生きてるが、それがなんだっつーんだ
アシュリーとなにも変わらない。
一般的な概念から外れた寿命しか持ち合わせてないからこそ、かわいそうなんだって?
そりゃちげえよ
平均寿命1000年とかのひとらに囲まれてみって。
わけわかんねえぜ
ともかくさ、その子がさ、何故そんなに前向きに生きられるのですかって問いに、文句言うほど人生は悪いもんじゃないって、いうんだぜ?
なんでアシュリーはそんな地点に、人生観が到達できてるかっつったら、やっぱアシュリーは、なんか、ものごころついた時から己の死が側に有りすぎたから、死ってもんを考え、感じ、もがいた結果だと思うんだが、状況としたらテキサスだってなんもかわんねえんだよな
いずれ死ぬんだからさ。
それなのにテキサスは、人生の文句などを言う。
これはどうなのかね
なにが、違うのかね
テキサスとアシュリーは。
あれ?
今なんか警察にしょくしつされちった
警官の彼、24才っていうから、忌野清志郎を知らないっていうから、聴けって言ったんだよ
死んでから聴けって奨めるっつーのもなんかよくわからないはなしだけどさ。
テキサスは、所詮口だけの人間ですが、生というものに対しての考え方はアシュリーと同じです。
テキサスの道は、太陽ロードだぜ
太陽サンサン、まるでモンブランの上に乗っかったクリのようにテッカテカだ
それは、みんなも一緒だと思う
しかし、寂しいなあ
いい曲たくさんを
どうもありがとうございました。
今日もアイポッドから流れてきてました。
「宝くじは買わない」
が流れてました。
ご冥福をお祈りいたします。
お疲れ様でした。
でもホントは日常に組み込まれつつあるなんてのは嘘だぜ
ポッドは未だ新鮮。
ポッドは未だフレッシュ。
ポッドは未だテキサス的にはポット出。
ポッドは未だ、衝撃的。
でも、ここいらで「ポッド締め」しねえと100日だってポッドのこと書きそうだからさ。
テキサスだってたまには他のこと書きたいからさ。
裸のスマップのハナシとか裸のスマップ・ポッドのハナシとか、裸(ラ)ソップ・ポッドのハナシとかしたいからさ。
今日はとにかく、アイポッドは凄まじいというハナシをしたいぜ
今、テキサスのラ・ポッドには5000曲はいってる。
コレ、よくよく考えるとやっぱスゲくねえ?
だってこんなちっちゃい中に5000曲も入ってんだぜ?
ロック、ブルーズ、ポップスにパンク、ジャズ、クラシックにエグザイル。
いろんな音楽が入ってる。
それを瞬時に聞くことができるんだぜ?
あのバンドのこんな音。
あのボーカリストのあんな声。
すぐ聞ける。
いろんな音楽が5000曲も入ってるし、まだまだ入れることができる。
あ、それに5000曲を時間になおすと、仮に1曲を3分とすると全部でえーと、15000分。イコールえーと、250時間、うわっ、これ計算あってる?もう10日以上流しっぱなしにしても流れっぱなしじゃんコレ。
こりゃスゲーぜ
でもホントにスゲーのはこんなハードウェアとかソフトウェアとかの機能凄さじゃねえんだよ。
なにが凄いってな、一枚のアルバムを制作したバンドの思い、プロデューサーやエンジニア、制作に携わった人々の思い。
ミュージシャンを支えた家族の思い。
レーベルではたらく皆の思い。
レーベルではたらく皆の家族の思い。
まえにジョー・ストラマーの後期凋落時代のビデオの中にジョー・ストラマーが
「次のアルバムは、支えてくれる仲間の為にもセールスをあげなきゃいけないんだ」
って言ってたセリフを思い出すぜ。
そういったセールスに賭ける、プロフェッショナル達の思い。
リアルな生活というものが盤上に乗っかってるというこの重み。
一曲一曲にいろんな人間の思いがこめられている。
5000曲だったら、その制作側の背景を手繰れば延べごまんにんくらいの人間が携わってんじゃねえの?もっといるかなあ?
その仮に、ごまんにんが支え合って作品としてさらには商品まで昇華させた楽曲5000曲がなんと、このテキサスのポケットの中に。
これはスゲーぜ。
凄まじいすぎる。
これには南無ポッドせずにはいられない。
凄まじすぎるが、そんなごまんにんの思いなど、ホントはテキサス斟酌していません。
また、一顧だにする必要もありません。
だってそんな家族の思いとかに対しては、テキサスの思いがたくさんつまったカネっつーもんを対価に、清算済みだからだぜ
ただ単純に楽しいぜ
アイポッドは楽しいぜ
長々と書いてきたが、アイポッドは楽しいとはつまり音楽は楽しいということです。
そこにテキサスは南無します。
そして、ちなみに、今日の気分、または今のその時の気分に合わせてアイポッドの選曲しようなんて手法がありますが、テキサスのスタンスは違います。
アイポッドがシャッフルで勝手に流してきた曲を聴いて、テキサスのその時の気分が決まります
人類が、その時の気分に合わせて音楽を聴く時代は終わりました。
人類がその手にアイポッドを手にしたときから。
だいたいそんなこと言うんだったら、テキサスが昔自分で買った、人を不愉快にさせる為だけに作ったとしか思えねえようなワケわかんねえサイケデリックのアルバムとか聞くよりよっぽどいいと思うぜ!
ああ、それにしたってアレあのサイケデリックなCDは本当に不愉快なアルバムだぜ!
アレがもはやアイポッドに入ってると思うとゾッとするぜ
コブクロ?
いいじゃねえか、サイケデリック感ゼロだから安心してバックリ聞けるぜ!
オレンジレンジ?
なめんじゃねえ!テキサス・レンジで迎え撃ってやるぜ!
アユ?
日本一の女性シンガーだろ?相手にとって不足はないぜ!
宇多田ヒカル?
望むところだ!つーかむしろ好きだ!アルバムだって一枚自分で買ったの持ってるぜ!
レミオロメン?
この野郎レミオロメン、レミオロメン野郎!
テキサスはむしろレミオロメンみたいなバンドがやりたいぜ!
平井堅?
平井堅、バカ!歌バカ!
こんな感じで、逡巡と葛藤と戦いながらアイチューンズに音源を落としていった。
そしてCD-Rは一曲一曲が無名のトラックとして読み込まれるからテキサスは自分で丹念に一言一句の間違いなしにアーティスト名と曲名を入力していった。
他にも、徳永ヒデアキ「壊れかけラジオ」ドリカム「未来予想図弐」尾崎豊「アイラブユー」、なんか女の人が歌った「先輩が亡くなっちゃったすごい悲しい歌」などなどなど、往年の大ヒットソングだって目白押しだぜ。
今ポエムスでこそ、壊れかけラジオとかっつって、ちょっとだけ、ほんのチョットだけおもしろく書いてるが、テキストを入力するときはまさに真剣そのもの。
徳永英明
「壊れかけのRadio」
…ビッと書いてるぜ!
DREAMS COME TRUE
「未来予想図||」
尾崎豊
「I Love You」
沢田知可子
「会いたい」
等々、ビシッと正確無比を心がけ入力してる。
でも葛藤しながらやってる。
「聴くのかな。テキサスは浜崎あゆみとか聴くのかな…。平井堅とかたぶんアイポッドからシャッフル再生で流れてきても飛ばしちゃうかもな。でも一回くらいは聴くかもな。」
ってフラストレーションを抱えながらも自身を納得させながらやってた。
仕事だと思うことにしてやったよ。
正確無比を心掛けてさ。仕事となったらやんなきゃいけねえだろ?やるしかねえよ。
大人だからさ、テキサス。
でもエグザイル登場の時点で折れた。
ムカついちった。
なんで好き好んでテキサスはエグザイルをアイポッドに入れなきゃなんねえんだって思っちまったぜ。
聴かねえよエグザイル。
エグザイルふざけんなよ。
なんで人数いっぱい増やしたんだよ。
などと感情が溢れ出し、エグザイルの登場以降、気に食わないソングスはピシャリと取り込むのを止めた。
曲名、アーティスト名を入力するのが苛立たせるんだ
なんで、EXILEって書かなきゃいけねえんだ?
これをテキサスは、書くたんびに実感するんだ。
EXILEじゃ南無ポッドできないって。
南無ポッドってなんなんだって。
そしてテキサスは敗北感に包まれた。
家にあるCDを全部取り込むことを断念したんだかんな。
気に食わない曲ははじくことにしたかんな。
挫折感に苛まれているよ。
まさか家にEXILEがあるとは思わねえよコンチクショウ
しかし、結局、テキサスは自分の都合のいい南無しかできないのかな…
そんな感じで今までなんとも思わなかったエグザイルを、嫌いになったばかりでなく、特別な存在に位置付けることになったのでした
アイポッド(アイチューンズ)に曲を入れることを一心に且つ不乱に行っているテキサスだが、その作業中ひとつの壁にぶちあたり、阻まれ、挫折感を味わうハメとなった。
この作業を始める前にテキサスはある決まりごとを自分に課した。
それは家にあるCDを全て取り込むということ。
全部だ全部。余すことなく全部。
そうすっと当然、聴くときに楽しくなっちゃう曲もあればつまんねえ曲もあるし、なかにはムカつく曲も多々あるし、しかしとにかく全部の曲を取り込もうと決めたんだ。
全部がいいじゃねえか
そのために容量のスゲー120ギ・ガバイトのアイポッド買ったんだ
こーゆう時はな
オール・オア・ナッシングがベターだぜ
そんなんだから棚の上の右から順番に一枚づつ入れてるわけ。
だから巡ってくるアルバムによってさ
「あ!やった!このアルバムきた!」
とか
「うおーっ、このアルバムは渋いぜ!」
とか思い興奮したり
「あ、次はこのアルバムか。つまんねえんだよな。だからシャッフル再生するときは、お願いですからかかりませんように」
と願ったりしてるぜ。
そんなんでつまんねえ曲もたくさんあるから、その曲を取り込む時はテキサス、苦虫を噛みつぶしたようなフェイスで事に当たってるが、まあでもそのへんのところは想定内だし、そうは言っても自分のCDだから楽しいんだよね
しかし想定外のことがあった
4000曲入れたあたりで、突如遭遇したCD-R群。
枚数で10枚くらいか?
テキサスの預かり知らぬCD-R群。
これらはさ、テキサスの嫁さんが勤めてた会社の外注の営業のおじさんがセレクトして編んで焼いてくれた
「テキサスの嫁さんが勤めてた会社の外注の営業のおじさんセレクション群」
だった。
ペラ紙イチマイだがジャケもキチンと用意されていたりと、外注の営業のおじさんの丹精がこもったCD-R群。
有り難うございます!
さっそく南無ポッド致します!
と、思ったんだけど、CD-Rの曲目を見たときにテキサスにやられちゃった
日本の現代、近々代を代表するポップ・ソングス
平井堅とか、オレンジレンジとか、テレビコマーシャルでよく聴く女の人のヤツとかいろいろ。
これにはテキサスまいっちったぜ。
今更テキサス、ポップ・ソングを批判するわけもないが、でもちょっとコレは…ってなっちゃって困惑した。
なんでかって、10枚かそれ以上あるCD-Rのポップス群を南無ポッドに入れた時に、果たしてこのテキサス、ポッドに南無=帰依できるのかという疑問があったんだ。
テキサスはポッドに帰依したいんだ。
(つづく)